こんなことめったに経験するもんじゃないし、いろんなタイミングが重なって居合わせてしまったのにはもしかしたら何か意味があったのかもと思うので、風化しないよう、音楽のライブじゃないけどある意味生きてる情報ってことで…記録記録。
2005.9.25の台風、本当に今日抜けていくかな…
実家で帰るタイミングを考えながら早めに帰っておいた方がいいかなと
携帯で台風状況をみようとしたら“ピコピコ”電源切れちゃった!
私にとっては携帯の電源が入っていないのが辛くて辛くてやっぱり昼には帰ることにしたんだ。
まだ風も雨も強い中、バス停を目指さなければいけない。
12時05分のバスがあるけど30分じゃ雨だし行けないかもしれないと言われ行けると思ったけど次の52分を目指すことに。
道すがら強い風が吹いたりすると腹がでちゃったり、傘があおられたり。
それでもバス停には早めについた。
何しろ携帯の電池が切れてるから時間もわからないんだ。
でももうひとり待ってるおじちゃんがいたからとりあえずバスはこれから来るでしょう…。
結局12時10分には実家を出て10分以上待ったと思うから間に合ったんだよね…。
これが不幸のはじまり?
駅につき1時05分、07分の千葉行きが時刻表ではあるのだけど、アナウンスがあり「本日は都合により07分の千葉行きは休行とさせていただきます」
次は20分の千葉行き。しかも4両編成だって! みじかっ!!
台風なのにホームにはけっこう乗客が待ってたから“座れないかなぁ…ま、蘇我までだからいっか”
わりとホームのまん中より前くらいで待ってたのにわずかに足らず、あらあら…って最後部車両に乗ることになったの。
すすす……っと乗車してみたら車掌室の手前の座席が開いてたんでおイスゲット!
そしたら今度は東金線の接続を待つためしばらく停車しますって8分遅れて発車…まぁ急いでるわけではないからいいのだけど。
大網から蘇我までは大網→土気→誉田→鎌取→蘇我…ただこれだけなのに…。
土気を過ぎて半分くらいまできてたのかな?そしたら電車が止まって信号が…って言ってるんですぐ発車すると思ってたんだけどなかなか出ない。
どうした?
車掌室のすぐとなりだったからアナウンスしてる様子とかも見えて。
若い車掌だったんで日本語も微妙におかしいんだよね。
停車していることをあやまるのに「皆様にはご迷惑おかけします」間違いではないかもしれないけどこれからのことというより今現在なんだから「おかけしております」じゃないの?なんて考えながら、発車しないな…車掌はどんどんおどおどしてるし、なになに???
変電所が火災で停電のため信号がとまり緊急停止ということだったのだけど、配電されないわけだから止まっているうちに電車の電気も消えて非常灯だけになってしまった。
30分が経ち1時間がたち…(といっても私には時計はないのでまわりの乗客情報)次第に乗客もわさわさしはじめ、はじめはみんなメールしだしたなぁと思ってたのがどんどん電話をかけはじめた。
“いいな…みんな携帯使えて”ちょっとさみしい気持ち。
あの人は誰々さんね、ふーん、あの人はそーゆう名前なんだ。みんな遅れる連絡とかしてるからあっちこっちで名前がとびかってる。
最初はそんな様子も冷静に観察していられたんだけど、だんだんみんなイライラしはじめてるのがわかった。
なんか体のでっかい男の人が車掌室の様子を伺いにうろうろ何度も行ったり来たり。
それを見てるのが一番イラついた。
電車に乗ってるんだから当然それぞれ何か予定があって、当然焦っている人もたくさんいるのが当たり前。
そして車内は停電なんでクーラーもかかっていなくてだんだん蒸気して熱くなってくる。
自分も雨風で少し衣服がぬれていたせいもあって、頭が痛くなってきて熱いのか寒いのか、少し震えるような感じもあってつらくなってきた。楽しんでる余裕なんてもうどこにもない。
向いの席に座ってた男の人も最初は「なんかおもしれぇ」的なことを電話で言ってたのに怒鳴りはじめるし。
今度はジャケットを着たおじさんが車掌室までやってきて「飛行機が間に合わないんだ! 動かないんなら降ろしてくれ!!」半分車掌につかみかかる勢いでせまっていた。
“緊迫している”
車掌さんもそうするわけにもいかず、しどろもどろしながら断わってるとあきらめてくれたのか一度はおじさん退散したんだよね。
その間もさっきの体の大きい人は常にうろうろ。
今度は女の子が来て車掌室をドンドンドン! 悲愴な顔してたんで“あら体調悪いのかしら?”と思ってたら、車掌室の扉が開くなり「私、5時にどうしても水道橋に行ってなきゃいけないんです…降ろしてください」って泣き出した。“学生さんかなんかで5時から試験でもあるのかしら?”以前乗る新幹線を間違えて試験に間に合わなくなるってとこを駅員さんたちの機転でどうにか間に合ったって話が頭によぎってたんだね。
ただ、安全性の問題だからそうそう勝手に降ろしちゃうわけにもいかない。
みんな「責任とってくれるんですか」とうったえてたけど、じゃあ車掌さんの自己の責任で乗客降ろしちゃってその車掌さんが職をおわれるようなことになったら生涯面倒みてやれるのか?もちろん間に合わなくてあせってる気持ちもわかるけどさ。
一応駅員が10分か15分くらいで到着して、その後乗客を降車させるってことになったらしいんだけどさぁ、そんな話が出たのが3時も過ぎてた。でもなかなかこなくてもう30分くらい経っている。
今度は違うおじさんとかも出てきて、それだけじゃおさまらなくなってきて、また別の女の子が同じこと言ってきたんだ。“なんかあるの?”そしたら電話で「え?もう東京ドームについてるの?じゃ先に入ってて」コンサートかぁ。ラルクかぁ…そりゃ必死になるな。
でもそんなやり取りを見てたらもっと頭痛くなってきちゃった。
どうやらやっと駅員というか作業員みたいな人たちがやってきて(それより前にテレビ局が来てたらしいぞ)やりとりしてるんだけど降ろす様子もないからみなさんのイライラも絶頂まで到達?とうとう車掌室に乗り込んじゃったよ。
車両のすぐ下にカメラもきてたらしく、そちら側にいたさっきのラルクの子たちが映りたい映りたいってキャーキャー騒いでる。「だめだよもっと悲愴感ただよう表情しないと」とか男の子がふざけてるし…なんだみんな余裕なんじゃん!
なんで開けてくれなかったかっていうのは4時10分頃バスが来るから中で待機しててくださいのつもりだったらしいのだけど、誰かが扉を開けちゃってドワドワドワーって出だしちゃった!
もう収拾つかなくなっちゃった感じ。「勝手に扉開けて降りちゃったらとりあえず先みといて順におろすから」って現場監督みたいなおっちゃんが指示しはじめてみんな降りはじめた。
ずっとね、ひえちゃったりのどかわくから仕方なく水分補給してたからトイレにも行きたいわけですよ。
歩いて駅までもつかしらドキドキ…ほぼみんなも降りたから近くにトイレのありそうな所ないか聞こうとしてたら「おい、ほとんど降りたのか?」「あとトイレにも残ってます」“えっ! この電車トイレついてたのぉーーーーっ(><)”それなら早く言ってよ…。
結局待機だったはずが全員降車ってことになっちゃった。
降りてみんな駅まで歩いてるんだと思ってたんだ。降りてみたら踏み切りの手前でみんな立ち止まってたまってる。なになに???もちろんもうすでに警察も来ていたので、警察の指導で車が行き交う。
みんな身動きできない状態。そこでもしばらく待たされてたからどんどん体が冷えてきてブルブル…。
蘇我まで行くバスがようやく3台やってきて乗ることが出来て、となりに座った人に時間を見せてもらったら4時45分。でもそれからバスで蘇我に着くまでさらに1時間。大変な1日だった…。
車掌さん結構好青年イケメンだったんよ。あんなにつめられてもよく頑張ったよ…うんうん。
JRのおわびのしるしと遅延証明書
